脳のフィルター・RASの魔法〜必要な情報を逃さない!脳ストレッチ〜

脳と心のストレッチ

ある年の母の日のこと。

夫が母の日のプレゼントに花を贈りたいというので、一緒に花屋に行きました。花を贈るなんて母の日くらいの夫ですが、いつもは私が代わりに買いに行くことが多く、一緒に花屋に行くのは数年ぶりでした。

二人で花を選び、無事に母に渡して喜んでもらい、帰宅してふと夫がこういったのです。

「この花、どうした?」

それは、ダイニングテーブルに1週間前から飾っていたものでした。毎日食事をする食卓の上で、毎日視界に入る場所に置いていたのに、何と彼はその日初めてその花に気づいたのです。驚くことに、この日まで本当にその花に気付かなかったとのこと。この1週間、彼の世界にこの花は存在していなかったのです。

ではなぜ、急に気づいたのでしょうか?

ここには、脳が健全に情報を処理するための機能が働いていました。

私たちは普段、視覚、聴覚、味覚、触覚、嗅覚を使って情報をキャッチし、その情報をもとに世界を認識しています。しかし、感覚器によって入ってくる情報は膨大で、全てを大脳に送っていたら情報過多となり脳はパンクしてしまいます。また、膨大なエネルギーの消費で疲れ果ててしまいます。ですから、私たちの脳には必要な情報だけを大脳に上げるようフィルターの働きをする場所があるのです。それはRAS(Reticular Activating System:ラス)=網様体賦活系(もうようたいふかつけい)と呼ばれ、脳の真ん中の視床下部の上にある脳梁 脳幹にあります。

つまり、人はフィルターをかけて必要な情報だけを受け取って、世界を認識しているということです。逆に必要のないこと、興味のないことは感覚器が情報をキャッチしていても、大脳に伝えられることはなく、消去されているということ。フィルターは人それぞれ全く異なるため、同じ世界に生きているようでみんな自分の好きなように世界を見て認識しています。ですから、同じ時間同じ場所で同じ景色を見ていても生きている世界は全く違うのです。

夫は、母の日まで花に全く興味がありませんでした。ですから、視覚はダイニングテーブルの花の情報をキャッチしていたにも関わらず、不要な情報だったのでその情報は消去されました。結果、母の日まで夫の生きる世界にその花は存在していませんでした。ところが、母の日に花を贈ろうと思った瞬間、花の情報は必要な情報となりました。ですから、これまでは捨てられていた花の情報が大脳まで伝えられ、彼の世界にやっと花瓶に生けられた花が姿を現したのです。

そんなRASの機能を体感するための脳ストレッチワークをやってみましょう。

 

<脳ストレッチワーク>
*まずは、こちらの写真を20秒間ご覧ください。写真の中にあるものをよーく見てくださいね。写真を伏せて、写真を思い浮かべながら、次の質問に答えてみてください♪

① パパ、ママ、娘ちゃんの洋服の色は?

② テーブルの上の真ん中のお皿には何がのっていましたか?

③ 果物のお皿は、向かって右、左、真ん中のどの位置?

④ 後ろの壁の飾り棚に一枚立てかけて飾っていたお皿は何色?

⑤ 後ろの壁の飾り棚に飾ってあるグリーンのコップは何個あった?

⑥ パパの後ろに飾ってあった植物のお花の色は何色?

⑦ ママさんの髪型は?

⑧ 後ろの壁にかかっている時計は、何時を指してた?

 

さて、いくつ答えることができましたか?

20秒間、私たちの視覚は情報をキャッチしていましたが、その情報の全てを大脳に送ることはありません。あなたが意識した情報だけを大脳に送り、他の情報は捨てていたので全ての質問に答えられる人はいなかったのではないでしょうか?

質問を確認してから、写真を見ると必要な情報を探してみつけて、情報はちゃんと大脳へと届けられ、私たちはそれを認識することができます。

このように、私たちのRASという機能は、情報を取捨選択しています。目の前にあっても、一瞬その姿が目に入っていても、意識していないものは、不要だと「フィルター」によって振るい捨てられ、目の前にあってもそれは認知されず、存在しないものとなるということです。

RASは、意識を向けたものを必要なものとしてフィルターにかけ、情報を精査します。ですから、何に意識を向けるかが、とても重要になります。望まないものに意識を向けると、フィルターは望まない情報ばかりをピックアップして大脳に伝えるので、世界は望まないものだらけに見えてしまいます。逆に望むものに意識を向けると、フィルターは望む情報ばかりを必要な情報として大脳に伝えるので、世界は望むものだらけに見えてきます。

未来ダイアリーで自分が本当に望むものを確認し、その未来をリアルに描き、常に未来ダイアリーで望むものを確認するのは、意識を望むものに向け、フィルターに必要な情報をちゃんとピックアップして脳に伝えてもらうために必要不可欠だからです。

未来ダイアリーのワークで、どんどん脳フィルターをセッティングして必要な情報を受け取って、行動したり、選択したりしていきましょう♪

 

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